これからコーヒーの木を育てる人は、まずはここで基本の育て方を覚えてください。入手方法から肥料のことまで、[1]〜[7]でご説明しています。また、編集室のコーヒーの木を植え替えをしたときの様子の手順を写真入りで掲載していますので、参考になさってみてください。
コーヒーの木を育てるのは決して難しくはありません。とは言え放任主義でもすくすくとは育ちません。とにかく「優しい心遣いで育てること」。それがとても大切なのです。
■[1] コーヒーの木を入手するには?
■[2] 置く場所について
■[3] 水やりについて
■[4] 害虫について
■[5] 培養土について
■[6] 鉢替え(植え替え)について
■[7] 肥料について
■[8] ご参考『編集室・はじめての植替えの巻』
最近は苗木やある程度育ったコーヒーの木を取り扱っている店舗も多いので、まずは近所の生花店やグリーンセンターなどに問い合わせてみるとよいでしょう。
神戸にある「UCCコーヒー博物館」の売店でも苗木を販売していますし、もちろん、このコーナーの苗木プレゼントで当てる!というテもありますよ。
⇒UCCコーヒー博物館 「ミュージアムショップ/博物館オリジナルグッズ」のページで紹介しています。ホームページ上で注文も出来ます。
コーヒー農園・コーヒーの生産地は赤道付近に集まっているせいか、“陽射しに強い”と思っている人も多いかもしれません。しかし実は、長時間直射日光にさらされるのは苦手なのです。
生産地によっては“日陰樹(シェードツリー)”と言って、背の高い木をコーヒーの木の日傘の役割をさせるために植えているところもあるるほどです。
とは言え、寒さには弱いのもまた事実。このあたりが育てるのが難しいと言われるゆえんかもしれませんね。
自宅で育てるときの大体の目安としては、「桜の季節になったら直射日光を避けられる戸外へ、紅葉の頃になったらレースのカーテン越しに陽が当たる窓辺へ」・・・と覚えておくとよいでしょう。
編集室の木は、社内なのでブラインドごしに日が当たる窓際などに置いてあります。
また、冬場の明け方の冷え込みなどには特に気をつけてください。寒い日が続くときは、鉢ごとダンボールで覆うなどして保温する心遣いも必要です。
育てる環境によって当然水をやる回数も変える必要がありますが、一般的な目安としては、夏場は週2〜3回、冬は週に1回くらい。
水分が不足すると表土が乾いて新しい葉や葉の先がしおれてくるので、汲み置きの水を鉢から流れるほどたっぷりとやるようにすると良いでしょう。
これまた困り者ですよね。
コーヒーの木によくつく害虫をあげると、アブラムシ、カイガラムシ、スリップなどです。
オルトラン粒剤を、5号鉢(口径15cm)ならティースプーン一杯くらいの量を根元にばらまくと、1ヶ月くらいは予防効果が持続します。ただし、規定の量より多くあげてしまうと、新葉が茶色になって枯れることもあるので要注意!です。
清潔なものを数種類ミックスして微細土を除いた、ふんわりと水はけのよいものが最適です。
硬い鹿沼土、バーミキュライト、腐葉土または、赤玉(小から中粒)、ビートモス、バーミキュライトなどを混ぜて、水はけのよい土を作ってください。

コーヒーの木は良く育つので、花を咲かせるような木になるまでには、1年に1回は鉢を替えた方がよいでしょう。
タイミングとしては暖かい春から夏にかけてがベストシーズンです。替える見極めのポイントとしては、水やりの後の水の浸透が悪くなった頃、鉢が小さすぎて木がバランスを失ってしまった頃かな。ひとまわり大きめの鉢に替えてあげましょう。
鉢替えは、生長の様子を見る絶好の機会なので、きちんと“根”をチェックするようにしましょう。根が真っ白なら上手に育てられている証拠ですが、赤褐色になっている場合、水や肥料を過分にやり過ぎている可能性が考えられます。鉢を替えたら同じ失敗をしないように注意しましょう。

鉢替え後3週間、または盛夏、厳寒期は避けるようにして、月に数回水やり後に適量与えます。
異臭があるので室内の場合は向きませんが、戸外に出しているときは、置き肥としてアブラカスを3つまみくらい団子状にして表土に置くのもよいでしょう。
編集室で育ててから、最初の植替えをしました。
植替えの手順を撮影しましたので、これから植替えされる方は参考になさってください。
鉢を用意します。
木の生長加減を見て、合ったサイズの鉢を用意します。
編集室の木は、5号鉢から7.5号鉢にしました。
土などがこぼれないように、鉢底にネットを敷きます。
ネットの上に水はけを良くする赤玉土を敷きます。
鉢の底を1cm〜1.5cmで覆うくらいが目安です。
古い鉢から木を取り出します。少し鉢を傾けて横からコンコンと叩くと土がゆるみはずれやすくなります。
しかし、編集室の木はあまりにも根っこが張りすぎてパンパンになっていたので、木を引っ張りすぎて根を傷めないように、鉢を割って取り出しました。
軽くもむように根のまわりの土を少し取り除きます。
この時、土は取り過ぎないように注意します。
また根を切ってしまうと、木自体の力も弱まってしまうので、極力切ったりせず、絡まっている部分を軽くほぐす程度にします。
取り終えた状態。
鉢に入れてみて、高さをみます。
鉢の中に沈みすぎてしまうようなら、培養土を入れて高さを調整します。
目安は、培養土を入れ終えたとき、鉢の縁から1cm程度低くなるくらい。
培養土を少しずつ入れながら、木を埋めていきます。
鉢と根の間に土が入っていきにくい場合は、割り箸等を使って、縦方向に刺すようにして土を下の方へ落としていきます。
この時、力ずくで土を詰め込むようにぎゅうぎゅうと刺すと根を傷めてしまうこともあるので、隙間に土を滑らして落としていくような感覚でそっとやります。
隙間が埋まった状態。
木がまっすぐになっていることも確認しましょう。
鉢の縁との高さを見ながら土をかぶせていきます。
土を入れ終えたら水をたっぷりと与えます。
今の季節(初夏)なら、鉢皿の上に水が出てくるくらい。
水遣りは土が乾燥してしまわないように注意しましょう。
無事植替えが完了した編集室のコーヒーの木。所要時間は30分程度でした。
去年、種から蒔いて育てたチビ木も、ひとまわり大きな鉢に一緒に植替えしました。
なんとなく嬉しそうです。
植替えをしたあとは、木に多少ストレスがかかっていることもあり、すぐに水分を十分に吸収できるようにはなりません。
根から吸収しにくくなっている分を補い、葉の乾燥を防ぐために、この後、木全体に霧吹きでかるく水をかけてあげました。
春から夏にかけては植え替えには適した季節です。あなたの家のコーヒーの木もそろそろ根っこが窮屈そうかな?と思ったら、植え替えてあげてください。


